福祉の仕事に携わるなら福祉住環境コーディネーターの資格取得も目指そう

福祉のお仕事特集

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福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターの仕事

福祉住環境コーディネーターという資格があるのを知っている人は少ないでしょう。福祉住環境コーディネーターの仕事は、高齢者や障害者が安心して安全、快適に暮らせるような住環境を提案して作りあげていくことです。近年は高齢化社会もあり高齢者のために自宅をリフォームする仕事が一番多くなっています。
年を取るにしたがって弱ってしまった足腰をカバーするために、 玄関の段差や部屋と部屋の間の段差をなくしたり、手すりを設置したり、 階段に昇降機を設置したりといった簡単なリフォームから、 間取り自体を変更することで移動がしやすいように工夫するような大掛かりなものまで利用者の望むリフォームは様々です。福祉住環境コーディネーターは、バリアフリーにするためのリフォームの相談に乗ったり、具体的な案を提案して実現するために、介護や福祉、建築の専門家との調整を行います。

就職先

福祉住環境コーディネーターとして就職するケースというのは、実はほとんどありません。建築士や設計士、インテリアコーディネーター、介護士、ケアマネージャー、理学療法士などの資格取得者が自分のスキルアップとして福祉住環境コーディネーターの資格を取得するケースが多くなっています。学生などの受験生は、2008年のデータでも28%しかいません。
また、福祉住環境コーディネーターの資格者を募集している求人もほとんどありません。 福祉住環境コーディネーターの資格を持っていても住環境整備を目的としたNPO法人などに就職する以外、資格だけで就職が有利になることはないのが現状です。
しかし、福祉住環境コーディネーターとしての知識は、様々な職場で生かすことが可能です。例えば、建築会社ならば高齢者や在宅介護のためのリフォームの仕事に活かすことができます。介護や福祉の施設であれば、ケアプランの中に含まれることもあるリフォームに知識を活かすことができます。 医療機関ならば、退院後の生活で不便なことがないようにリフォームまで考えて提案することができます。

求められる力

福祉住環境コーディネーターは、住まいの改善を提案するために依頼者のプライバシーに立ち入って必要な希望を聞き取ることがあります。依頼者のプライバシーに立ち入る内容も多いので信頼されることはもちろんですが、 些細な雑談から言い難いことを読み取ることができるヒアリング力や希望を聞き出すことができるコミュニケーション能力が必要となります。
また、福祉住環境コーディネーターの仕事は、介護や福祉、建築の専門家と連携することが多いので、介護や福祉、医療、建築の知識を併せ持った福祉住環境コーディネーターには特定分野の意見に傾倒するのではなく、バランス感覚を持って適切な判断を下す能力も求められます。