福祉の先にあるユニバーサルデザイン

福祉のお仕事特集

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ユニバーサルデザインを学ぶ

ユニバーサルデザインを学ぶ

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルとは日本語で、「普遍的な」、「全体の」、という意味で使われます。ユニバーサルデザインとは、高齢者や障害者だけではなく性別や年齢、国籍なども問わず全ての人が使いやすい形状ということです。対象範囲がバリアフリーよりも広いのでバリアフリーの考え方をさらに発展させたものといえます。
この概念は、バリアフリーと同様にアメリカ発祥のもので1980年代にノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏によって明確にされました。それが、ユニバーサルデザインの7つの原則です。
・誰でも使えて手にいれることができる(公平性)
・柔軟に使用できる(自由度)
・使い方が簡単にわかる(単純性)
・使う人にとって必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
・たとえ間違えても重大な結果にならない(安全性)
・少ない力で楽に使える(省体力)
・使うときに適当な広さが確保されている(スペースの確保)
バリアフリーは、何らかの障害を持っているというのが前提になりがちですが、ユニバーサルデザインはあらゆる人を対象にしています。

日常生活の中にも

普段全く飛行機に乗らない人が空港へ行ったとします。エスカレーターやエレベーターも整備されており目立った段差も無く、ドアの間口が広くて車椅子の通行も簡単です。ですが、飛行機に乗るにはどのカウンターに行けば良いのか案内標識等がなく、あったとしても不親切で解らない。日本語の案内放送はあるが英語や中国語の放送が無い。トイレに行けば洗面台が高齢者や障害者向けに低く設計されており、健常者には逆に使いにくい等々。これでは、せっかく特定の障壁を解消してもどこか不便です。
そこで重要になるのが、ユニバーサルデザインです。健常者なら使えるものといっても、それは使えるというだけであって、使いやすいというわけではありません。そこで、全ての人々に配慮したデザインとは?ということを念頭に考えることです。

ユニバーサルデザインの例

最近では、かなり配備が進んできたノンステップバス。バスに乗る際、車内に階段があるというのは、高齢者ならずとも実に厄介なものでした。これが歩道から殆ど段差が無く乗れるというのには、みんなが大満足です。まさに、誰でも使いやすいユニバーサルデザインといえます。
近年は、建物や鉄道車両などの施設内で様々な情報を配信する際に、音声や文字を両方流すなどして1つだけではなく様々な手段を同時に使って配信する手法がとられています。英語や中国語などでも配信したり、絵を使った案内掲示をするなど、目の見えない人、耳の聞こえない人、単純に聞き逃してしまった人、外国から来た人、色々な人のことを考えて使いやすくなっています。こういった様々な選択肢を提供することこそユニバーサルデザインです。これにより、今まで使えなかった人が使える。そして、今まで使えた人はさらに使いやすくなるというわけです。